健康に良い飲み物と飲み方は?おすすめドリンク4選

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健康に気をつけて飲み物にもこだわりたいと感じている方もいるのではないでしょうか。健康に良いと呼ばれる飲み物の中には、飲み過ぎると健康を損なうおそれがあるものもあります。 そこで本記事では健康に気をつけている方のために、おすすめの飲み物と飲み方のポイントを紹介します。

【おすすめ4選】健康に良いといわれる飲み物

いくら健康に良いといわれる飲み物でも、飲みにくいものだと継続するのは難しいでしょう。持続的に飲むためには、飲みやすいものを選ぶことが大切です。

健康に良いとされている飲み物の中から特に飲みやすいものを紹介しますので、意識して飲んでみましょう。

緑茶

食後やおやつの時間に飲むことが多い緑茶には、健康に良いといわれる成分が多く含まれています。そのひとつが抗酸化作用のあるカテキンです。

カテキンには、体の活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える作用があります。活性酸素を取り除けば、病気の予防や老化の防止が期待できます。

また、自然免疫を担う細胞を活性化させる働きがあることもわかっています。

出典:「抗酸化物質|e-ヘルスネット」(厚生労働省)

そのほか、緑茶にはビタミンCも豊富に含まれています。ビタミンCは肌の弾力や水分量を高めるとされているほか、紫外線を浴びることで発生してしまうシミの予防効果も期待できます。つまり、緑茶は美肌を保つのにもおすすめの飲み物といえるでしょう。

乳酸菌飲料

乳酸菌飲料も健康に良い飲み物とされています。乳酸菌には腸内環境を整える作用があり、便秘の予防や改善につながるほか、コレステロールの低下や免疫機能の向上が期待できます。

乳酸菌飲料に含まれる乳酸菌は、すべてが生きて腸まで到達するわけではありません。胃酸によって乳酸菌が死んでしまう場合もあります。

しかし、死んだ乳酸菌であっても、生きた乳酸菌とは異なる働きをもっており、免疫を強める効果があるとされています。

乳酸菌は腸内に住み着くわけではなく、時間が経つうちに腸から出てしまうため定期的に摂取するのがおすすめです。好みの乳酸菌飲料を探して、毎日の習慣にしてみると良いでしょう。

生姜入りドリンク

生姜にはジンゲロールという成分が含まれています。この成分には、血行を良くして一時的に発汗を促進する働きがあるといわれており、むくみ対策などに良いとされています。

また、生姜を加熱すると、ジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変わることがわかっています。ショウガオールは体を温める作用が高いといわれている成分です。寒い日や体が冷えているときには、温めた生姜入りドリンクを飲むと良いでしょう。

加えて、生姜には食欲を増進させ、消化機能を向上させる作用があるほか、風邪や咳にも効くと考えられています。

出典:「しょうがは身体を温める効果があるそうですが、どのような成分が働いているのですか。」(農林水産省)

お酢のドリンク

お酢には胃酸の分泌を促進する働きがあり、それによって胃や腸が刺激されてぜん動運動が活発になり、便秘を改善する効果が期待できます。

また、お酢を毎日継続して摂取すると、内臓脂肪を減らす効果があるともいわれています。内臓脂肪が溜まると高脂血症や高血圧などのリスクが高まるため、お酢を定期的に摂取することは、そうしたリスクを軽減する助けになるといえるでしょう。

お酢が体に良いとわかっていても、食事などで摂取するのは難しく感じる方もいるかもしれませんが、飲みやすく調整されたお酢のドリンクを利用すれば、手軽にとることができます。

飲み過ぎには要注意!気をつけたい飲み物

飲み物のなかには、飲み過ぎると健康を損なうおそれがあるものもあります。以下の飲み物は飲み過ぎないように注意しましょう。

ジュース

甘いジュースを習慣的に飲んでいる方もいるかもしれませんが、健康のためにはジュースの飲み過ぎには気をつけましょう。

なぜなら、ペットボトル1本のジュースのなかには大量の糖分が入っているからです。ジュースの糖分は飲むとすぐに体内に吸収され、その結果、血糖値が急激に上昇しやすくなります。

ジュースの甘味には人工甘味料のほか、ショ糖や果糖、オリゴ糖などに由来するものがあります。特にショ糖で甘味をつけたジュースの飲み過ぎは糖尿病の発症リスクがあるとされているので注意が必要です。

ジュースを箱買いするなどして家にストックがあると、つい飲んでしまうことがあるので、買い置きしないなどの工夫をして、なるべく飲まないようにしましょう。

スポーツドリンク・経口補水液

スポーツをしたあとや、暑い日の熱中症対策としてスポーツドリンクや経口補水液を飲んでいる方もいるでしょう。いずれも健康に良いイメージがある飲み物ですが、飲み過ぎは良くありません。

スポーツドリンクは、発汗によって失われた水分やミネラルを効率的に摂取できるため運動時などに最適な飲み物です。しかし、ジュースと同様に砂糖が含まれており、飲み過ぎると肥満や虫歯になるおそれがあります。

経口補水液は、水に塩分と糖分を一定の割合で配合した飲み物です。人間の体液とほぼ変わらない浸透圧で吸収速度が速く、暑さや発熱、脱水症状のあるときに最適な飲み物とされています。

ただし、塩分が多く含まれているため、短時間で大量に飲んでしまうとナトリウムの過剰摂取になるおそれがあり、注意が必要です。

出典:「熱中症対策には、水よりスポーツドリンクを飲むとよいと聞いたのですがどうしてですか。また、経口補水液との違いも教えてください。」(農林水産省)

カフェインの多い飲み物

コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれているカフェインは、適度に摂取すれば眠気覚ましや鎮痛作用、疲労回復といった効果が期待できます。

ただし、カフェインを摂りすぎると、めまい、心拍数の増加、不眠、高血圧のリスクが高まるため、適度な摂取を心掛けましょう。特に妊娠中の方がカフェインを過剰に摂取すると、胎児の発育を阻害するおそれがあるため注意が必要です。

健康な大人の場合、カフェインは1日当たり400mgまでなら健康に悪影響を及ぼすことはないとされています。コーヒーであれば3〜5杯に相当する量です。

出典:「カフェインの摂り過ぎに注意!」(農林水産省)

ただし、エナジードリンクや眠気覚まし用の飲料には、1本にコーヒーの約2杯分に相当する量のカフェインが入っているものもあります。疲れや眠気を紛らわすために1日に何本も飲むことのないように注意しましょう。

健康に良い飲み方のポイント

健康に良い飲み物を飲むときには飲み方にも気をつけると、より効果を得やすくなります。健康に良い飲み方のポイントを紹介しますので、意識してみてください。

飲み物の温度に注意

冷たい飲み物を飲むと体が冷えるため、飲み物は常温で飲むか、温めて飲むのがおすすめです。飲み物を冷蔵庫で冷やすのが習慣になっているなら、常温で置くか保温効果のあるポットに入れるなどして、飲むのを意識してみましょう。

体の冷えは血液の流れを低下させ、細胞に十分な栄養が行き渡りにくくなります。その結果、せっかく体に良い飲み物を飲んでも、成分が十分に体内に吸収されないことにもつながりかねません。

ただし、夏場や運動中は熱中症対策として冷たい飲み物が役立ちます。5〜15℃程度だと体に吸収されやすく、冷却効果も大きくなるので、状況に応じて冷たい飲み物も選びましょう。

こまめに飲む

飲み物はこまめに飲みましょう。健康に良い飲み物を一気に飲んだからといって、効果を継続させることはできません。

特にビタミンCなどの水溶性ビタミンは、体に溜め込むことができません。一度に大量に摂っても過剰分は排出されてしまうので、こまめに摂るのがおすすめです。

また、暑い日は汗で体の水分が排出され、体が脱水状態になりやすくなります。軽い脱水症状になると、のどの渇きを感じにくくなるため、のどの乾きを感じる前に水分を補給することが大切です。

飲み物は1日に複数回に分けて、こまめに飲むようにしましょう。

まとめ

健康のためには、毎日の食事だけでなく飲み物にも気をつけることが大切です。健康に良いといわれている飲み物を飲むように意識し、糖分や塩分、カフェインが含まれた飲み物は飲み過ぎないように注意しましょう。