サラサラ血液は食事から!血行を良くする食べ物・飲み物

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最近、「疲れやすい」「手足が冷える」と不調を感じていないでしょうか。これらは血行不良の可能性があります。

食生活などの乱れが原因で血行が悪くなり、体調に変化があらわれるケースは珍しくありません。今回は、食生活と血行不良の関係と、血行を良くする食べ物などについてご紹介します。

食生活の乱れは血行が悪くなる原因

私たちの体内に流れる血液には、約1分間で身体を巡回して、二酸化炭素や老廃物を回収しながら必要な酸素や栄養を細胞に運ぶはたらきがあります。また、外気温が変化しても血液には体内でつくられた熱を全身に運ぶ役割もあるので、体温を一定に保つことができます。

ただし、粘度の高いドロドロとした血液になると、手先や足先などの末端部分まで血液が行き届かなくなり、酸素や栄養を運ぶことができなくなります。血液の質は普段の食生活などの生活習慣に大きく影響を受けます。

普段から以下のような食べ物を摂取し過ぎていないか確認してみてください。

・ファストフード

・ジャンクフード

・甘い清涼飲料などの飲み物

・脂肪や糖分、塩分、コレステロールが多く含まれる食べ物

など

血行が悪化すると老廃物が蓄積して肩こりや、ふくらはぎのむくみが現れることがあります。

そのほか、血流が悪い状態だと、体が血液量を増やそうとし、血管に圧がかかって血圧が上昇することもあります。

血行不良の状態をチェック!

血行が悪いことによる影響や原因について説明してきましたが、血行の良し悪しは分かりづらいものです。そのようなときは、舌や爪を観察してみると良いでしょう。

舌は血行が良好な場合はピンク色をしています。青紫や黒ずんでいるときは血行が悪い可能性が高いです。

爪も血行を判断する基準になります。血行が良い場合の爪の色はピンク色です、血行が悪いと黒ずむことがありますので、色味に異常がないか確認してみましょう。

血行を良くする食べ物・飲み物

血行を良くする食べ物を取り入れて食事内容を見直していくことは、血行改善につながる重要なポイントです。今回は、血行を良くするためにおすすめの食べ物や飲み物を7つご紹介します。

青魚(イワシ・サンマ・サバなど)

イワシやサバなどの青魚に多く含まれているのが、DHAやEPAです。DHA(ドコサヘキサエン酸)は血管の弾力性を高めることが期待できます。EPA(エイコサペンタエン酸)は血栓を防止して血液の流れを良くするはたらきがあります。

なお、DHAやEPAは酸化しやすい性質をもちます。新鮮な状態ですぐに加工されたような缶詰などで摂取するのが良いでしょう。

納豆

納豆に多く含まれているのが、ナットウキナーゼです。ナットウキナーゼは血栓を溶かすことから、ドロドロの血液を改善し血行を良くするのに役立ちます。ほかにも、脂質の代謝にかかわるビタミンB2や、血中コレステロールを減少させる大豆サポニンが豊富です。

かぼちゃ

かぼちゃは、野菜の中でもビタミンEが多く含まれます。ビタミンEは、血管を広げたり、赤血球を変形させたりすることで、血行の改善が期待できる成分です。

ほかにも、かぼちゃにはビタミンEのはたらきをサポートするビタミンC、抗酸化作用のあるβ-カロテンが含まれています。さまざまな栄養をバランス良く摂取できるため、積極的に取り入れたい食べ物のひとつです。

たまねぎ

たまねぎに多く含まれているのが、アリシンです。アリシンには、ビタミンB1の吸収を高めて血液をサラサラにするはたらきがあります。

アリシンを摂取すると血液の凝固のスピードが弱まり血栓ができにくくなることから、血流改善に役立つといわれています。加えて、悪玉コレストロール減少による動脈硬化予防、ビタミンB1との結合による疲労回復にも良いとされる成分です。

海藻(昆布・わかめなど)

昆布やわかめなどの海藻類は、ぬめり成分であるアルギン酸が豊富に含まれる食べ物です。アルギン酸には、不要なコレステロールを排出するはたらきがあります。

コレステロールは、摂りすぎると動脈硬化が起こる原因になるので、昆布やわかめを摂ることは動脈硬化の予防にもつながるでしょう。

ココア

ココアは、カカオを原料とした飲み物です。カカオには、カカオポリフェノールが含まれています。カカオポリフェノールは抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの酸化を防止し、動脈硬化の予防に役立つ成分です。

さらに、カカオには体に必要なミネラルが豊富に含まれていることから、体の調子を整えるのにも役立ちます。

ただし、ココアはカロリーが高めの飲み物です。砂糖の入れすぎや飲みすぎは控えて、適度に取り入れるようにしましょう。

酢は、大さじ1杯(15ml)程度を毎日とり続けることで、高い血圧を低下させるとの研究報告もあります。

血圧とは、血液によって血管の内側に加わる圧力のことで、心臓から全身に血液が送られるときの上の血圧(収縮期血圧)と、血液が心臓に戻るときの下の血圧(拡張期血圧)があります。

上の血圧が高くなる要因が、血管の細さによる流れの悪さや血管壁の硬さなどです。血管壁は動脈硬化により弾力性がなくなってくると、さらに血流が悪くなり、血圧も上がってしまいます。下の血圧が高くなるのは、末端の血液の巡りが悪いためです。

血圧を下げて、血の巡りを良くするには酢もおすすめです。

血行を良くするには生活習慣の見直しも重要

血行を良くする食べ物についてご紹介しましたが、血行改善には、食生活の見直しだけでなく、生活習慣全体を見直すことも大切です。

食事や生活習慣の改善により血行が良くなれば、血液に乗って全身に栄養が巡りやすくなり、代謝もアップします。その結果体温も上昇し、冷えを改善するのにも効果的です。

ここでは、血行を良くするために意識したい、生活習慣改善のポイントを2つご紹介します。

運動を取り入れる

血行を良くするには、日々の生活習慣として運動を取り入れてみましょう。筋肉を動かすことで、筋肉がポンプの役目をして、血液の流れが促進されます。ウォーキングやヨガ、ストレッチなど無理のない運動を心掛けましょう。

体を冷やさない

血行を良くするには、冷え性を予防することも大切です。体の中でも、太い血管が通っているお腹や太もも、首やわきの下などは露出すると体を冷やしてしまいます。腹巻などの対策グッズも活用して、体が冷えないようにしっかり覆いましょう。

また、血行促進には、しっかり体を温められる入浴もおすすめです。水分補給をしつつ、20~30分を目安に40度程度のぬるめのお湯につかって体を温めましょう。

入浴する余裕がない場合は、足湯もおすすめです。ふくらはぎまでつかるバケツを用意し、42度程度の熱めのお湯を張ってお湯に足を入れます。足湯をしながら指を開いたり閉じたりして動かすと、血行の改善を促せます。

まとめ

血行が悪いと、必要な酸素や栄養素が末端まで巡りにくかったり、末端の血液量が減って冷えやすくなったりして、肩こりやむくみなどさまざまな不調となって体に現れることがあります。

血行の改善は、血流の巡りが悪いことから発生する不調の改善のほか、冷えの改善や代謝アップにもプラスにはらたきます。

血行が悪い場合は、積極的に血行を良くする食べ物を取り入れて食事を見直すほか、運動や冷え防止など日々の生活習慣の改善にも取り組んでいきましょう。