気になる喉の痛み…喉に良い飲み物4選と喉を守る生活のポイント

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喉は外気に直接さらされるため、乾燥や寒さに弱い特徴があります。喉に違和感があったり、痛みがあったりするときは、できるだけ喉に負担をかけないように過ごすことが大切です。 この記事では、喉に良いおすすめの飲み物と、それぞれの特徴をご紹介します。

喉に良いおすすめの飲み物4選

喉に違和感や痛みがあるときは、食べ物はもちろん、飲み物も喉に優しいものや刺激の少ないものを選ぶことが大切です。

ここでは、喉に良いおすすめの飲み物を4つご紹介します。

生姜入りの飲み物

喉の痛みがあるときや咳が出るときは、ホットレモンジンジャーなど、生姜の入った飲み物がおすすめです。

生姜には香り成分のガラノラクトンや、辛味成分のジンゲロールが含まれています。どちらも喉の痛みを緩和する効果が期待でき、咳をしずめる目的でも生姜が活用されていることが多いです。

また、生姜は加熱するとジンゲロールの一部がショウガオールに変化し、体を温めるはたらきをしてくれます。体温が1℃上がると免疫力が30%高まると言われているため、風邪の予防にも役立ちます。

風邪などの病気や冷えに由来する喉の痛みで悩んでいるときは、生姜の入った温かい飲み物を試してはいかがでしょうか。

はちみつ入りの飲み物

まろやかな甘味が魅力のはちみつも、喉に良い食材です。はちみつは栄養価が高く、たとえばビタミン、ミネラル、アミノ酸やポリフェノールなど豊富な栄養成分を含んでいます。また、抗菌力が高く、喉の痛みや咳、感染症の予防・改善に効果が期待できます。

はちみつを溶かした飲み物はもちろん、喉の痛みや咳が気になるときは、直接口に含んでも良いでしょう。

はちみつの甘味を構成する主な成分は、疲労回復に役立つとされる単糖類です。単糖類は体に吸収されやすいため、胃腸の負担が少なく、すぐにエネルギー源になります。

風邪などで体力が落ち込んでいるとき、喉の痛みを癒しつつ栄養を摂取できるのも魅力です。

緑茶

緑茶には、抗菌・抗ウイルス作用があると言われています。これは、緑茶成分のカテキンが喉にとどまり、肺で増殖するウイルスの量を抑えるためと考えられています。

緑茶を飲むのはもちろんですが、うがいをすることでも、風邪の予防やひき始めの症状の緩和が期待できます。

紅茶

紅茶は、カテキンの発酵によって生まれるテアフラビンという赤い色素を多く含んでおり、風邪の予防に効果が期待できる飲み物です。

テアフラビンには抗菌・抗ウイルス作用があり、細菌・ウイルスによる体調不良を防ぐのに役立ちます。紅茶でうがいをした方では、しなかった方よりインフルエンザにかかりにくいとの研究結果もあります。

また、抗酸化力が強く、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑えてくれます。動脈硬化の予防に効果が期待できるため、生活習慣病の対策としてもおすすめです。

喉の違和感や痛みを改善するだけでなく、健康的な毎日を過ごすためにも、積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。

喉が痛いときに控えたい飲み物

喉が痛いときは、刺激を与えないように気を付けることが大切です。痛みがあるときに避けたい飲み物は、熱すぎる、もしくは冷たすぎる飲み物と、お酒です。

熱すぎる飲み物や冷たすぎる飲み物

熱さも冷たさも、極端なものは喉の刺激となることがあります。とくに65℃以上の熱い飲み物は、食道がんのリスクを高めるとも言われているので、注意が必要です。

出典:「アツアツな飲み物にご注意!」(農林水産省)

淹れたての熱い飲み物は、ちょうど良い温度になるまで冷ましてから飲むようにしましょう。

お酒

喉に痛みがあるときにお酒を飲むと、さらに負担がかかるおそれがあります。お酒に含まれるアルコールを体内で分解するときは、大量の水分を消費します。細胞から水分が奪われた結果、喉が乾燥して炎症を引き起こすことがあるのです。

お酒を飲んだ後に声がかすれるのも、アルコールによって喉の粘膜が傷付いていることが原因と言われています。喉に痛みがあるときは、さらに粘膜を痛めないようにお酒を控えましょう。

喉の痛みの原因とは

喉を痛める原因は、いくつか挙げられます。喉が痛いときは、次のような心当たりがないか思い返してみましょう。

喉の乾燥によるもの

まず挙げられるのが、喉の乾燥による痛みです。

喉が乾燥していると、細菌やウイルスが喉に付着しやすくなり、炎症を引き起こしやすくなります。特に、口呼吸の方は直接空気が通る分、喉が乾燥しやすいと言われています。

喉のうるおいをキープするには湿度を約60%に保つ必要があると言われていますが、冬には湿度が20%程度まで低下してしまいます。空気が乾燥している時期は特に気を付けましょう。

また、飲酒やストレスも喉が乾燥する原因です。飲酒については前項でご紹介したとおり、アルコールの分解によるものですが、ストレスを抱えている方も注意が必要です。ストレスで交感神経が刺激されると唾液の分泌が少なくなるため、口内や喉が乾燥しやすくなります。

喉の乾燥は、感染症にかかるリスクを高めたり、雑菌による炎症の原因になったりするため、毎日の対策が必要です。

喉の酷使や刺激によるもの

喉の酷使や、外的刺激で痛みを感じることもあります。

歌いすぎ、話しすぎのほか、タバコやお酒も喉に負担をかける要因です。

飲酒については前項でご紹介したとおり、アルコールが粘膜を傷つけるためですが、タバコの煙も声帯に炎症を引き起こします。煙を吸い込むことで気管にも悪影響を与え、咳などの症状も引き起こしてしまいます。

また、花粉やホコリも要注意です。空気とともに吸い込むと、喉への刺激となり、痛みを感じることがあります。

日頃から喉を守るポイント

喉には、もともと防御反応が備わっています。粘液がウイルスや細菌の侵入を防ぎ、洗い流してくれるのです。

しかし喉が乾燥していると、せっかくの防御反応がうまくはたらかず、炎症や感染症を引き起こしやすくなってしまいます。

喉の違和感や痛み対策には、日頃から喉のうるおいをキープすることが大切です。最後に、喉のうるおいを守るポイントを3つご紹介します。

こまめな水分補給を心掛ける

季節問わず手軽にできる方法が、水分補給です。喉のうるおいをキープするには、1日あたり約1.5Lをこまめに摂取することをおすすめします。

水分補給は喉の乾燥を予防するだけでなく、リラックス効果を得るのにも役立つといわれています。ストレスや緊張を感じているときは、コップ一杯の水を飲んでみてはいかがでしょうか。

注意したいのが、就寝前の水分補給です。「夜中にトイレに起きたくないから」と水分を避けている方も多いのではないでしょうか。寝ている間は水分補給ができない分、喉が乾燥しやすくなっています。就寝前や起床時は、いつもより多めに水分補給することをおすすめします。

加湿器で乾燥を防ぐ

乾燥しやすい場所や季節でおすすめの対策が、加湿器の活用です。空気の湿度を上げることで、呼吸による喉の乾燥を軽減できます。

加湿器を使用するときは、水道水を使用してください。水道水には塩素が含まれているため、雑菌が繁殖しにくいためです。

ミネラルウォーターや浄水器の水などは、雑菌の繁殖リスクが高く、喉を傷める可能性があります。

口呼吸を改善する

口呼吸の習慣がある方は、鼻で呼吸するよう心掛けると、喉の乾燥を防げます。口呼吸は喉や口内の乾燥につながるため、可能なかぎり避けたい習慣です。

就寝時にどうしても口呼吸してしまうと悩んでいる方は、専用の対策アイテムも活用してみてください。口元にテープを貼るだけでも、口呼吸しにくくなります。

日常生活では、マスクの使用による口呼吸に注意することも大切です。マスクは呼吸がしにくくなる分、無意識に口呼吸しやすくなります。立体的で顔の形に沿ったものや、口元のワイヤーで空間を確保できるものなど、呼吸しやすい形状のマスクを購入することも対策のひとつです。

まとめ

喉を痛めているときは、生姜やはちみつ入りの飲み物や、緑茶、紅茶などがおすすめです。熱すぎる・冷たすぎる飲み物やお酒は避け、喉に負担をかけないようにしましょう。

喉を傷めるのは、乾燥や刺激が原因です。普段あまり水分を摂らない方や、口呼吸をしている方は、生活習慣も改善して、健康的な毎日を目指しましょう。