朝起きてすぐに飲むと良いものってある?おすすめは?

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健康を意識して、日々の行動を変えていきたいと考えている人は多いのではないでしょうか。一日のスタートは朝の過ごし方で変わります。朝から元気に活動的に過ごしたいと考えるなら、起き抜けに飲むものを健康維持に役立つものに変えることから始めましょう。 この記事では、朝に飲み物を飲むことが健康やダイエットにおいて大事な理由やおすすめの飲みものについて紹介していきます。

朝に飲み物を飲むことが大事な理由

私たちの体は、半分以上が水でできています。水は代謝に必要なものであり、人の生命維持には欠かせません。

しかし、人に必要なものであるにも関わらず、水は毎日2500mlほど体から出ていくといわれています。汗や尿はもちろん、呼吸により排出される水分もあるのです。

私たちが寝ている間には、コップ1杯程度の水分が汗として排出されるといわれています。つまり、寝起きは汗によって水分が失われた状態にあるのです。失った水分を補給するためには、朝起きたときに飲み物を飲むことが大切です。また、水分補給は失われた水分を補うだけでなく、便秘の改善にも役立ちます。しっかり水分を摂ると便が出やすい硬さになります。便秘改善のためにも、朝起きてすぐに水分を摂ることが大切です。

朝に飲むと良いものはこれ!

寝起きは汗により水分が失われた状態にあることから、水分を補うため、また、便秘解消のために水分補給が大切だと紹介しました。それでは、朝起きてどのようなものを飲むと良いのでしょうか。

朝におすすめなのは、水、牛乳、青汁、スムージー、炭酸水です。それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。

朝の飲み物として代表的なのが水です。水を飲むことで寝ている間に排出された水分を補えるだけでなく、腸を目覚めさせることにもつながります。冷たい水が体に入ることで腸の動きが活発になるためです。

起き抜けにはコップ1杯の水を習慣にしましょう。朝は1日のなかで最も体温が低いため、冷えが気になる場合は水を40~70℃程度に温めた「白湯」を飲むのもおすすめです。

また、白湯を飲むことで体が温まり、代謝や血行が良くなることから、冷え性や肌荒れの改善にも期待ができます。そのほか、基礎代謝量が高まるので、痩せやすい体づくりにもつながります。

牛乳

朝起き抜けの飲み物としては、牛乳もおすすめです。朝に牛乳を飲むと睡眠の質の向上につながります

牛乳には、トリプトファンが多く含まれています。朝にトリプトファンを摂取することで自律神経を整えるセロトニンが作られ、約15時間後に睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンに変化します。

メラトニンが分泌されることで副交感神経が優位になり、良質な睡眠をもたらせるため、睡眠の質を改善したい方におすすめです。

また、牛乳は「セカンドミール効果」が期待できるといわれています。セカンドミール効果とは、最初の食事が次の食事の血糖値に影響する効果のことです。

牛乳にはホエイプロテインとカゼインという2種類のタンパク質が含まれており、これらのタンパク質が炭水化物の吸収スピードを抑えるといわれています。炭水化物の吸収が遅くなることで、朝食後の血糖値の上昇を抑制することが期待できます。

しかし、セカンドミール効果は低タンパク質の牛乳ではあまり期待できません。牛乳を選択する際はよく確認して選ぶようにしましょう。

ほかにも、牛乳は腸に刺激を与えるため、便秘改善が期待できます。朝の排便をスムーズにするには、コップ1杯の冷たい牛乳を飲むのがおすすめです。

ただし、便秘の種類には「けいれん性便秘」というものもあります。これは、ストレスなどが原因で大腸が大きく運動することにより、けいれん性の収縮が起き、便が出しにくくなる便秘のことです。

けいれん性便秘には消化しやすいものが良いとされるため、冷たい牛乳ではなく温かい牛乳を摂るようにしましょう。

牛乳に含まれるタンパク質は体の筋肉づくりに役立つほか、体温を上昇させ身体活動のスイッチを入れる効果が期待できます。起き抜けの体を目覚めさせる意味でも牛乳は朝の飲み物にぴったりです。

青汁・スムージー

朝の飲み物には、食物繊維が含まれる青汁やスムージーもおすすめです。食物繊維は大腸の善玉菌を増やし、腸管の免疫力アップにも役立ちます。

また、青汁やスムージーにはさまざまな野菜や果物が含まれているため栄養も豊富です。

青汁の場合、代表的な素材としてはケールがあります。ケールに含まれる主な栄養素は次のとおりです。

・ビタミンA:皮膚や粘膜の健康維持をサポートする

・ビタミンC:抗酸化作用をもち皮膚や粘膜の健康維持に役立つ

・葉酸:赤血球形成に役立つ

このように青汁やスムージーには素材によってさまざまな栄養素の摂取が期待できるため、水分補給をしつつ栄養を摂りたい人におすすめです。

青汁やスムージーのような栄養が豊富に含まれた飲み物を摂取するタイミングとしては、起き抜けがおすすめです。起き抜けは栄養を吸収しやすい状態にあり、朝食と一緒に飲むことで栄養補給にもなります。

炭酸水

炭酸水は便秘解消に役立つことから、朝の飲み物としておすすめです。炭酸水に含まれる二酸化炭素が便を柔らかくすることから、排便されやすくなり、便秘解消につながります。炭酸水は、飲用の水に炭酸ガス(二酸化炭素)を加えたものです。炭酸水に糖類や果汁を加えたものは「炭酸飲料」であり、炭酸水ではありませんので注意しましょう。

朝の飲み物として摂取する場合は、常温でコップ1杯が目安です。冷たい炭酸水は体を冷やしてしまいますので、できるだけ冷やした炭酸水は避けましょう。

なお、炭酸水は胃を刺激して消化を促すことから、胃が弱っているときに摂取すると負担になることがあります。胃もたれがあるときなどは過度に炭酸水を摂らないように気を付けましょう。

中には炭酸水が飲みにくいと感じる人もいるかもしれません。飲みにくさを感じるときは、はちみつやフルーツ酢を加えるなどアレンジして飲むのがおすすめです。

まとめ

朝は就寝中に汗をかくことにより、体の水分が不足してしまっている状態にあります。水分が不足すると便が硬くなりスムーズに排便できなくなることもありますので、朝起きたら水分補給をすることが大切です。

朝起きて飲むものとして、この記事では、水、牛乳、青汁、スムージー、炭酸水を紹介しました。それぞれ特徴や期待できる効果は異なります。

期待できる健康に対する効果はもちろんのこと、毎日続けやすいかなども検討して、自分に合ったものを朝の飲み物として取り入れてみてはいかがでしょうか。