インナーケアの重要性と具体的な実践方法を紹介!

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美容のために取り入れる方が増加しているインナーケア。しかし、よく耳にするものの、具体的な方法についてはよくわからない方もいるのではないでしょうか。 本記事ではインナーケアとは何なのか、また具体的な方法について紹介します。

インナーケアとは

美肌のために、スキンケアに力を入れている方は多いのではないでしょうか。化粧品などを使ったスキンケアは外側からのケアです。

それに対して、インナーケアとは肌を健康な状態に保つために体の内側からケアすることをいいます。

肌の調子を整え、美肌をキープするうえで、内側からのケアは欠かせません。肌と体のコンディションは密接に関わっています

たとえば、体の冷えなどで血行が悪くなると、肌はくすんでしまいます。

もちろん、メイクを工夫することで、くすみを目立たなくすることはできます。しかし、根本的な解消には、血行を良くするためにお風呂にゆっくりと浸かったり、運動をして血液の流れを促進したりする必要があります。

美のためには、外側と内側の両方からアプローチすることが重要です。近年では、美容の観点からインナーケアに興味をもつ方が増加しています。

インナーケアを行う際の3つのアプローチ

インナーケアに興味があるものの、何をやると良いのかわからない方もいるでしょう。

インナーケアを行ううえで意識したいのが、「食事」「運動」「睡眠」です。具体的な方法を紹介します。

栄養バランスの整った食事を摂る

インナーケアにおいて大切なのが、バランスの良い食事を心がけることです。

バランスの良い食事とは、以下の3つがそろった献立のことを指します。

・主食:ご飯、パン など

・主菜:肉、魚、卵、大豆製品 など

・副菜:野菜、海藻類、きのこ など

バランスの整った食事を意識すると、美肌をキープしやすくなります。

また、インナーケアを意識するにあたり、肌に良い栄養素を積極的に摂ることも大切です。

例えば、たんぱく質は肌の主成分であり、肌細胞を作るのに必要な材料です。肌の健康をキープするために、たんぱく質が豊富な肉類や魚介類、乳製品、卵を使った料理を摂取しましょう。

さらに、健やかな肌をキープするのに必要なビタミンAや抗酸化作用をもつビタミンC、肌の新陳代謝を促進するビタミンB2・ビタミンB6も欠かせません。そのほか、肌のバリア機能を維持するのに必要な必須脂肪酸も意識して摂りたい栄養素です。

これらの栄養素を多く含んでいる食材として、以下が挙げられます。

・ビタミンA

卵、にんじん、バター、チーズ、レバー、うなぎ など

・ビタミンB2 

卵、納豆、アーモンド、レバー、うなぎ など

・ビタミンB6

卵、大豆、セロリ、豚肉、まぐろ など

・ビタミンC

イチゴ、キウイ、キャベツ、ブロッコリー、赤ピーマン など

・必須脂肪酸

亜麻仁油、エゴマ油、青魚 など

加えて、女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをするといわれている大豆イソフラボンもおすすめです。エストロゲンは肌にハリやうるおいを与えたり、代謝を促したりする効果があるといわれています。エストロゲンの分泌量は40歳ごろから減少するため、大豆イソフラボンを積極的に摂ってインナーケアに役立てましょう。

体幹を中心に鍛える運動を行う

定期的な運動によるアプローチもしっかりと行いましょう。インナーケアとして取り入れたいのが、体の深部を動かして鍛える体幹トレーニングです。

ただ単に筋肉を鍛えるのではなく、体の深部にアプローチする体幹トレーニングを習慣にすると、胃腸の不調を解消できる効果が期待できます。体幹を鍛えると、腹部大動脈という胃腸などに血液を送る血管が刺激され、腸の動きが活発化するからです。

また、血液の流れが良くなることから、女性に多い冷え性などの悩み解消も見込めます。血行不良から生じる肌のくすみといったトラブル解消にもつながるでしょう。

十分な睡眠をとって心身を休息させる

睡眠不足は肌のターンオーバーが乱れる要因のひとつです。

肌のターンオーバーが乱れると、皮膚のキメが荒くなったり、皮膚の表面にあるバリア機能が低下したりして、肌トラブルにつながります。健やかな肌をキープするには、肌のターンオーバーをスムーズにすることが欠かせません。

スキンケアをどんなに頑張っても、睡眠不足などでゆっくりと休めなかったり、ストレスがかかったりすると肌のコンディションに影響します。ストレスは血行不良や自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れにもつながるので、しっかりと休んで心身ともにリラックスすることが大切です。

また、睡眠中は成長ホルモンの分泌量が増えることがわかっています。成長ホルモンには全身の細胞を修復する作用があり、肌のターンオーバーを促して肌のダメージを修復するほか、体の修復なども促し疲労を軽減する作用があります。

睡眠不足が続くと成長ホルモンが分泌されにくくなることから、肌のターンオーバーが低下し、肌荒れが起きやすくなるのです。また、疲労がなかなか取れないといった全身の不調にもつながります。

インナーケアは健康維持にも効果が期待できる

上記で紹介したインナーケアを行う際の3つのアプローチは、美容に良いだけではありません。健康維持の面からも効果が期待できます。

栄養バランスの良い食事の効果

栄養バランスの良い食事をとることは、健康づくりの観点からも重要です。

インスタント食品に頼りがちだったり、食事の代わりに甘いもので済ませることが多かったりすると、栄養が偏ります。また、「〇〇抜きダイエット」のように、肉やご飯など、特定のものを食べないダイエットも同様です。

偏った食事をしていると摂取する栄養素も偏ってしまいます。1日に必要な栄養素の量は決まっているため、食事が偏ると必要な栄養素が不足し、体に不調が生じることもあるでしょう。場合によっては、病気を発症する要因となることもあります。

バランス良く食事をとることは、新陳代謝を促し、脂肪がたまりにくい体づくりに役立ちます。

定期的な運動の効果

定期的に運動をすると、心身ともに良い効果が得られます。

身体的な面では、体型維持に役立つこと、また肥満や高血圧の予防などにも効果が期待できます。さらに、血行が良くなることから冷え性の緩和、体力や筋力の維持・向上にもつながるでしょう。

精神的な面では、運動をして汗をかくことで気分転換ができるほか、ストレス解消にも役立ちます。

十分な睡眠の効果

前述でご紹介したように睡眠中は、細胞を修復し心身の疲労を軽減する成長ホルモンが分泌されます。

成長ホルモンは、「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い睡眠中に多く分泌されることがわかっています。いくら睡眠時間をたっぷりと確保できても、眠りが浅いと成長ホルモンの分泌量の増加は見込めません。そのため、大切なのは十分な睡眠時間をとるだけでなく、質の高い睡眠をとることです。

深い睡眠で脳を休ませると、自律神経の働きを整える効果も期待できます。自律神経の働きが整うとストレス耐性の向上、そしてストレスからくる体の不調の緩和にもつながるでしょう。

インナーケアのアプローチとして取り上げた、食事・運動・睡眠が健康維持に効果的な理由について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

「もっと健康になるには?睡眠・運動・食事の見直しポイント」

まとめ

インナーケアとは、肌を健やかな状態に保つために行う内側からのケアのことです。本記事で紹介したように、インナーケアを始めるときは以下の3つを意識しましょう。

・栄養バランスの整った食事をする

・体幹を鍛えるトレーニングを定期的に行う

・十分な睡眠をとる

これら3つは、健康の面からもおすすめのアプローチです。美容と健康の維持・促進のために、インナーケアを日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。