体を温めるなら飲み物から!おすすめの飲み物6選

この記事は約6分で読み終わります。

「手足が冷たい」「寒さが気になって眠りにくい」など冷え性による悩みを抱えてはいないでしょうか。冷え性を改善するには、体の内側から温めることが大切です。 今回は、冷えの原因をはじめ、体を温めるのにおすすめの飲み物や体を冷やさないために過剰に摂取しない方が良い飲み物をご紹介します。

冷えはどこからくる?

人の体には、外気温に応じて、体温を一定に保つ仕組みがあります。

外気温が低いときは、血管を収縮させて熱が外に行くのを防いだり、筋肉の収縮により熱を生み出したりすることで、体温を上げて調整しているのです。

しかし、体の深部を温めるために血管が収縮すると、血液が体の中心に集中します。末端の手先や足先には血液が十分に行き渡りにくくなってしまうため、気温が低いと、手足の先に冷えを感じやすくなるのです。

冷えの原因は外気温の低さだけではありません。筋肉量が少ないと、生み出せる熱量が少なくなってしまい冷えを感じやすくなります。そのため、運動不足も冷え性の原因のひとつです。

また、貧血や低血圧だと血液の酸素や栄養を送る力が衰え、冷えが生じやすくなります。

そのほか、自律神経の乱れも冷えの原因です。不安やストレス、不規則な生活などによって自律神経のバランスが崩れると、血液の流れが悪くなり冷えを感じやすくなります。

冷え性さんにおすすめ!体を温める飲み物

寒い時期はとくに冷えが気になるものです。体を温める習慣を身に付け、冷え性の改善を目指しましょう。手軽な方法として、まずは普段の飲み物を見直すことから始めてはいかがでしょうか。

ここでは、冷えが気になる方におすすめの飲み物を6つ取り上げます。

白湯

白湯は、ちょうど良い温かさを感じる程度に冷ましたお湯です。

冷たい水は体を冷やしてしまいますので、体温が低いときは白湯を選ぶと良いでしょう。1日で最も体温が低い朝や、寝る前にもおすすめです。

白湯は、やかんや鍋、電子レンジを使用して作ることができます。水道水を使う場合は、塩素や不純物を取り除くためにやかんや鍋で10~15分程度沸騰させましょう。電子レンジを使う場合は、ミネラルウォーターをマグカップに注ぎ、1分30秒~3分程度加熱するだけでOKです。

シナモンティー

シナモンには、シンナムアルデヒドという成分が含まれ、血行促進やダイエット効果が期待できます。

シンナムアルデヒドは、毛細血管の細胞を密着させる「Tie2」という受容体を活性化させる成分です。毛細血管は血管の99%を占め、体中に血液を運ぶ重要な組織ですが、老化とともに細胞同士にすき間が生じると、血流が悪くなってしまいます。

シンナムアルデヒドを積極的に摂取すると、毛細血管の細胞が密着して血流が良くなるため、冷えの改善に役立ちます。

シナモンティーは、市販の紅茶にシナモンスティックを入れて作ります。スティックがないときは、シナモンパウダーで代用するのもおすすめです。

ココア

体を温める飲み物なら、ココアもおすすめです。ココアに含まれるポリフェノールは血管を拡張する作用があるといわれ、冷えの改善が期待できます。鉄分も含まれるため、貧血予防にもおすすめです。

スパイスが苦手でなければ、血流を良くしてくれるシナモンを加えて飲むのも良いでしょう。

ただし、カロリー過多にならないよう、砂糖の加えすぎや飲み過ぎに注意しましょう。

ルイボスティー

ルイボスティーは、ルイボスという植物を原料にしたお茶です。ルイボスは、南アフリカに生息するマメ科の針葉樹で、ハーブの一種です。ルイボスティーは、ルイボスから採れる葉を発酵・乾燥させて加工したものが使われます。

ルイボスは現地語で「赤い灌木(かんぼく)」という意味があり、文字通りお茶にして煮出すと赤色になります。

ルイボスは血行促進作用があることから、ルイボスティーも冷え性の改善におすすめの飲み物です。

また、カフェインが含まれていない点も利点といえます。

カフェインは脳神経に影響して覚醒を促すことが知られていますが、ルイボスティーにはカフェインが含まれていないため寝る前の飲み物にもおすすめです。カフェインの摂取が気になる高齢の方や妊婦の方にも向いています。

ジンジャーティー

冷えには、ショウガを使ったジンジャーティーもおすすめです。ショウガには、辛み成分であるジンゲロールが多く含まれています。加熱することで、一部がショウガオールといわれる成分に変化します。

ショウガオールは体を芯から温める効果が期待できるため、冷えが気になる方は積極的に摂取してほしい成分です。ジンジャーティーのほか、シンプルにお湯にショウガと砂糖を溶かして飲むのも良いですし、冷えが気になるときにスープなどいつもの料理にプラスするのもおすすめです。

また、ジンゲロールは加熱することで強い殺菌力を持つジンゲロンにも変化することから、ショウガは日本で最も古い医学書である『医心方(いしんぼう)』において、風邪に効く薬として伝えられています。ショウガを使ったジンジャーティーは風邪の引きはじめにも適した飲み物といえるでしょう。

かりん茶

冷え改善には、かりん茶もおすすめです。かりんはバラ科カリン属(またはボケ属)の植物で、洋ナシのような黄色の果実を付けます。

かりんは中国では古くから薬として用いられてきました。日本には平安時代に伝わったとされ、現在ではかりんを使ったのど飴がよく知られています。

かりんにはビタミンCやクエン酸など、血流を改善する成分が含まれているため、体を温める効果が期待できます。

ビタミンCが多く含まれることから、血流改善による冷え予防だけでなく、美白効果も期待できます。美肌を目指したい方にもかりん茶はぴったりでしょう。

飲みすぎ注意!カフェインは体を冷やしやすい

ここまで体を温めるのにおすすめの飲み物をいくつか紹介してきました。しかし、飲み物によっては、かえって体を冷やしてしまうものもあります。

特に気をつけたいのが、カフェインを多く含んだ飲み物です。カフェインには、血管を収縮させる働きがあるため、手足が冷えやすくなります。

カフェインはコーヒーや栄養ドリンクに多く含まれていますので、飲み物を選ぶときは注意しましょう。カフェインの多い飲み物は少量であれば問題ありませんが、飲み過ぎるとさらに冷えを悪化させてしまいます。

どうしてもカフェインが多く含まれる飲み物を飲みたくなったときは、量に注意して飲むようにしましょう。

まとめ

気温が低いと、体の深部を温めようと血液が中心に集まるため、手足の冷えを感じやすくなります。冷えの改善にはさまざまな方法がありますが、体を温める飲み物を取り入れて内側から体を温めるのも方法のひとつでしょう。

今回取り上げたように、体を温める飲み物には、白湯をはじめさまざまなものがあります。まずは、取り入れやすいものからはじめてみてはいかがでしょうか。

なお、コーヒーや栄養ドリンクに含まれるカフェインには血管を収縮させる働きがあり、体の冷えにつながってしまうため、とり過ぎには注意が必要です。